多機能高せん断真空ミキサー(乳化機)
概要
低粘度から高粘度まで、様々な物性の製品をバッチ式オールインワンプロセスで乳化、分散、攪拌、混合、粉体溶解が可能な多機能高せん断真空ミキサーです。
バッチ式オールインワンプロセス
ミキサー運転中は大循環モードと高せん断モードに切り替えが可能となっており、様々なプロセス調合に対応出来ます。
また、原料(液体、粉)の供給が必要なプロセスにおいても、独自の原料吸引システムにより、タンク内を真空保持しながら液面下から原料を投入する事が出来るため、過度な発泡、ダマを抑えつつ短時間で調合を可能にします。
粉体吸引速度比較
m-Highest V®︎ イノベーション
汎用のミキサーはキャビテーションの影響で非効率になり生産性が低くなりますが、m-Highest V®︎はキャビテーション抑制に成功した優れた機械です。そのため、m-Highest V®︎は汎用ミキサーに比べて半分の時間で微粒化する事が出来ます
動力減少比較
微粒化性能比較
概略フロー図
真空ミキサーの特長
- 高せん断力の提供
- 真空利用による粉体原料の高速供給
- 真空下で脱泡しつつ溶解
- 高粘度製品対応
- 乳化、混合、溶解が可能
- CIP対応
真空ポンプをユニット内に取り付ける事で、粉を液中に吸い込む事が出来ます。液中のターボユニット近くに吸い込む事で、ダマになる前に素早く溶解を行います。また、溶解後も真空にしておくことで脱泡効果にもつながります。タンクはジャケット構造になっており温度調節が出来ます。
ラインナップ
m-Highest V®︎は豊富なラインナップを取り揃えております。
生産機用(100L〜20000L)に加え、実験・研究開発用途仕様(2L〜20L)も準備しております。また、特注品もご相談により製作可能です。
上段:標準型番
下段:軽径(φ)、HV動力(kw)、回転数(rpm)
実験機用ラインナップ
タンク容量 | φ40 | φ100 |
---|---|---|
2L | 40-0.0002 φ20,1.2Kw,12000rpm |
|
5L | 40-0.0005 φ20,1.2Kw,12000rpm |
|
20L | 200-0.5 φ25,11Kw,5000rpm |
生産機用ラインナップ
上段:標準型番
下段:軽径(φ)、HV動力(kw)、回転数(rpm)
タンク容量 | φ200 | φ300 | φ400 |
---|---|---|---|
100L | 200-0.1 φ40,37kW,2400rpm |
||
200L | 200-0.2 φ40,37kW,2400rpm |
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500L | 200-0.5 φ40,55kW,2400rpm |
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1000L | 200-1.0 φ40,55kW,2400rpm |
||
1500L | 200-1.5 φ40,55kW,2400rpm |
||
2000L | 200-2.0 φ40,55kW,2400rpm |
300-2.0 φ50,55kW,1600rpm |
|
2500L | 300-2.5φ50,55kW,1600rpm | ||
3000L | 300-3.0 φ50,90kW,1600rpm |
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4000L | 300-4.0 φ50,90kW,1600rpm |
||
5000L | 300-5.0 φ50,90kW,1600rpm |
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7000L | 300-7.0 φ50,90kW,1600rpm |
400-7.0 φ60,132kW,1000rpm |
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10000L | 400-10.0 φ60,132kW,1000rpm |
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20000L | 400-20.0 φ60,160kW,1000rpm |
使用事例
事例一覧
事例 1:高せん断/増粘安定剤
【問題】原料が溶媒に触れると“ダマ”になり易く、“ダマ”が形成されると溶解困難
既存の作業方法:溶解槽に攪拌機で緩い旋回流を形成しておき、原料容器から“そろそろ”と微量ずつ作業者が原料投入
⇒ 溶解の工程に時間を要し、原料投入に作業者の熟練が必要
事例 2:CMC 3.5%(20万CP程度)
【問題】弊社聴取り調査では、難溶解性のため一般的な濃度は0.5~1%ですが…
事例 3:高粘度/冷凍チーズ
事例 4:工程短縮/調味味噌
【問題】多数の原料を別個に混合する必要があり、混合完了に長い時間必要
m-Highest V®︎を使用して混ぜる様子
事例 5:ほうれん草の粉砕
事例 6:粉体供給/脱脂粉乳 50%TS
【問題】脱脂粉乳の投入に時間がかかる。発泡しやすく溶解に時間がかかる
事例 7:吸引ノズル/粉体供給
納入実績
乳化テスト
乳化テストを行うことも可能です。まずはお問い合わせくださいませ。